2021
さながら箒星を思わせる真っすぐな酸が終盤甘みに溶け込んでゆく傍らで、蒸したサツマイモやカボチャのような甘みが立ち 上り、長い余韻を楽しませてくれる。オレンジピールやハーブ、ドライフルーツなどの豊かな個性の共演が、強い芯と複雑さを 両立させた極彩色をイメージさせるキャラクターを創り出す。
2019
直線的で凛と引き締まった酸が全編にわたって個性を主張。そのボリューム感がそのままボディの強さとつながり、果実である コーヒーの酸味のすべてを凝縮させたかのよう。
NATURE CAFÉ
Costa Rica
コスタリカ
生産国:コスタリカ
農園:ラス ラハス農園
セクション:ロスピントス
栽培種:アラビカ種 SL28
プロセス:ナチュラル
生産地:セントラルバレー/サバナ レドンダ デ ポアス
農園主:オスカル チャコン
標高:1,700m
サイズ:スクリーン 16~18
SL28 は、イギリスの植民地時代だった 1930 年代にケニアで生まれた品種です。イギリスは、植民地支配の過程で熱帯農業の研究を進め、ケニアに設立したのがスコット農業研究所 (Scott Agricultural Laboratories) です。この研究所のコーヒー部門で研究された栽培種には、全て頭文字のSL が付き、番号は検体の認識番号です。イギリス領だったタンザニアで、研究員が乾燥に耐性があるブルボン亜種を見つけ、それを研究所に持ち帰り種の固定化をさせたのがSL28です。この栽培種は、旱魃に強く、非常に香りがよいコーヒーとして東アフリカで広まりましたが、最近ではサビ病に耐性があり多収量の新しい栽培種に押されてしまいあまり見かけなくなりました。コスタリカで SL28 を栽培している熱心な生産者がいるという情報を仕入れ、首都サンホセから1 時間ほど北上したラスラハス農園に向かいました。ポワス火山でコーヒー栽培をするチャコンファミリーは、1936 年からコーヒー栽培に携わり、4ヶ所で SL28を栽培していました。畑の作り方、植え方を見れば、生産者のコーヒーに対する考え方が分かります。そして彼らの精選工場に行き、経験ある生産者だと確信を持ち一緒に美味しい SL28を日本に紹介しようと決心しました。
その中で、1,700 メートルの畑ロスピントスで収穫された完熟豆を、NATURE CAFÉ のラインナップに加えました。