サンセバスティアン農園　ナチュラル

COFFEE HUNTERS STORY

2008 年に初めて Grand Cru Café を世に出しましたが、その 3 年後の 2011 年に、このサンセバスティアン農園の一級畑「ドゥラスノグランデ」で収穫されたブルボンを、ナチュラル製法で日本に紹介しました。さすがサンセバスティアン農園の乾燥技術は 100 年以上続く農園経営に裏打ちされていて、素晴らしいコーヒーを作ってくれました。果皮とミューシレージ(甘い粘質)を取り除き乾燥させるウオッシュトに対し、果皮が着いたままのコーヒーチェリーを乾燥させるナチュラルは、時間が掛かる上に神経を使う作業です。ウォッシュトの乾燥は10 日前後で完了するのに比べ、ナチュラルはゆっくり乾燥させ果肉とミューシレージの風味と甘味を豆に浸透させるには 23日前後掛かります。この間、一日に何回も反転させ豆が均一に乾燥し、更にカビが生えないようにしなければなりません。それをこの農園は見事にやってのけ、最高のブルボンナチュラルを世に出しました。そこで 2018 年の収穫では、満を持して特級畑「 コンセプションドゥラスノ」で穫れたブルボンで挑戦しました。標高 2,000m でゆっくり熟したブルボンのチェリーは、ジューシーで甘い。この甘味が、豆に浸透しフルーティーかつワイニーなコーヒーに仕上がりました。